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地方の古い家に残された、イランの古都イスファーン特産で、少なくとも70-80年を経たヴィンテージのカラム・カーリ(ル)です。テヘラン・バザールの大きな骨董店で、数十年は経た古い布と説明され、約50年前に入手した人から頂いたと聞きました。
花や茎を描いた下地布が表布に、裏では赤い裏布に丁寧に縫われています。19C制作で裏布付き例があり、本品でも裏布が、細い綿糸で艶のある表布を保護します(9-12枚め)。
中央の広いスペースの表布は9つの枠で囲まれ、下から3つめ枠では、卵形に髭のボテー(ペルシャ語で花の意、ヤシの葉や蕾を指す)、2枚葉と赤い花、8つめ枠には大きめのボテーと複雑な花が見られます(6-8枚め)。この織物で主モチーフのボテーは、小さく2枠に限られます。5つめ幅広の枠では、赤と青茶で先が分かれた8弁の花を青黒の双葉が囲み、隣には、橙を背景に赤茶4弁の花で、2種の花が繰り返されます(9枚め)。
中央スペースには、染料滲みによる薄い青黒の小斑点が、1920年代の類例と同様に見られ、本品の制作時期を類推させます。細やかな花が横に12か13、縦に各12並びます。横13の花では、上側に右に垂れ下がった青黒の茎や花、下側に赤黒の丸い芯と5枚葉は共通です。中央の花は左から5つが1組で、左端の細長い花は他の4つと異なります。この1組や一部が右側で繰り返されます(10-14枚め)。
横12の花では、上側は逆に左に垂れ下がった茎と花で全て同じ、中央の花は異なる5つが1組で返され、10の多様な花モチーフが150並びます。
カラム・カーリは、ペルシャ語でカラム(筆)とカーリ(細工品)の意で、紋様を竹筆で書いた綿布を指します。17Cに繁栄したこの織物業は、19C後半には英国からの綿織物流入で衰退し、20C初め化学染料でほぼ消滅し、2次大戦後復興で回復しました。
19Cにはインドのカシミール製、一部筆書き・木枠捺染のカラム・カーリは、人気が高くペルシャに多数輸入され、再輸出もされましたが、古い類例も残ります。5列目で4花弁の橙は、別の花で場所が少し異なり、赤・黒の4弁の花でも形状が相違し、一部は手書きです。
本品は、1920年ある程度後にインドから流入と推測可能な、コレクタブルな布です。経年変化(12枚め黄など)と、撮影での若干の色相違は御了解下さい。サイズ 約76x76㌢
カテゴリーハンドメイド・手芸 > 手芸素材・材料 > 生地 > 綿(プリント)商品の状態やや傷や汚れあり発送元の地域東京都
























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