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内田康夫による、殺人事件をテーマにした文学作品。【稀少本】
- 著者: 内田康夫
- タイトル: 菊池伝説殺人事件
- タイトル: 高千穂伝説殺人事件
・出版社:角川春樹事務所
- ジャンル: 文学・小説
- 内容: 殺人事件
・菊池伝説殺人事件
1997年10月28日 第1刷発行の初版本
さて、『菊池伝説殺人事件』はひょんなきっかけから誕生した作品といってもいいでしょう。熊本県への初めての取材旅行をした目的は、じつは「天草」でした。たぶん『天草伝説殺人事件』でも書くつもりだったと思います。それも『湯布院殺人事件』の取材日程に合わせて、ついでに足を伸ばして天草を取材するーというものでした。
ところが、二泊三日の天草取材が、あまりおもわしくなかった。といっても、天草に魅力がないというわけではなく、単に創作意欲を刺激されなかったということです。そうして、まさにひょんなことから『菊池市』を発見することになるのですが、その間の事情については、『浅見光彦のミステリー紀行・第4集』(光文社文庫)で詳しく書いております。
1997年10月 内田康夫
・高千穂伝説殺人事件
1997年8月28日 第1刷発行の初版本
作家の加太こうじ氏が「こんなに面白い小説はめったにない」と激賞してくれたのが、『高千穂伝説殺人事件』である。僕自身、大好きな作品のひとつだ。まるでつくりばなしのように(?)複雑で意外性に富んだ筋書が早いテンポで展開する。いま読み返してみると、よくもまあこんなことを思いついたものだーと感心してしまう。
しかし、着想や筋立ての多くは現地取材の成果といっていいものばかりである。それだけに虚実の接点があいまいで、なんだかドキュメンタリー作品を読むような臨場感を抱かせるのである。
実際、『高千穂伝説殺人事件』は出会いの多い作品であった。創作を通じて、いろいろな人と出会ったし、いろいろな土地、出来事、新知識にも出会った。狭い日本だけれど、知らないことはじつに多いものだーと、つくづく思った。
1997年8月 内田康夫
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