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20世紀でもっとも影響力のあった写真集と評価される一冊です。
アメリカが繁栄を謳歌していた1950年代、『LIFE』や『LOOK』といった大判のグラフ誌が極彩色のグラビアでアメリカンドリームを喧伝していた頃、本書は発刊されました。35mmレンズを装着したライカで撮られたそのモノクロ写真の群れは、無邪気な夢の中にいたアメリカ社会にリアルな現実を突きつけて物議を醸したのです。
スイス生まれの若い写真家、ロバート・フランクによる「The Americans」。彼はグッゲンハイム奨学金を得ると、オンボロの車を駆ってアメリカ中を旅してシャッターを切り続けました。アメリカの物質的繁栄とは真逆の姿を繊細な構図で捉え、28000カット以上のフィルムから、83枚を選び抜き緻密な構成を重ねて一冊に仕上げたのが本書です。
厳密なビジョンと詩的な洞察力に裏打ちされたその写真は、カジュアルなスナップショットを、既存の価値観を覆す新たな「アート表現」として問うものでもありました。
アメリカ版発行にあたり、序文を書いたビートニクの教祖ともいうべき作家ジャック・ケルアックは「影というものの敏捷さ、神秘、創意、哀しさ、そして不思議な密やかさをもって、いままでフィルム上で見られたことのないいくつもの情景をこの男は撮った」とロバート・フランクを讃えています。
発売当初、あまりに反米的と酷評され600部しか売れなかった「The Americans」は、やがて20世紀の写真の流れを変え、その後の世代の写真家たち、リー・フリードランダー、ナン・ゴールディン、日本でも大森大道、荒木経惟らに多大な影響を与えました。分断と格差が強まる今日でも、むしろそれだからこそ出版当時と変わらぬ強力で挑発的な力をもつ作品として評価されています。
出版社 Scalo
刊行年 2000年
総数 ハードカバーほ179頁
サイズ 220×245mm
言語 英語
*素人の検品ですが、表紙をふくめ、中ページも経年による焼けや折れ、汚れ、欠損など目につく瑕疵はありません。掲載の写真でご確認のうえご購入をお願いいたします。
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